キャリア35年のベテランがクライアントの幅を広げる目的でミツモアを有効活用
今回インタビューにご協力いただいたのは、群馬県太田市で活動される、山口事務所の山口邦夫カメラマンです。
写真家としてのキャリアは35年以上。ベテランならではの豊富な撮影経験と、確かな技術はクライアントからの強い信頼を得られています。山口カメラマンにお話を伺いました。
ミツモアならではの幅広いクライアントさんとの出会いに期待
地方を拠点とするカメラマンにとって貴重な新規クライアント獲得の機会
Q ミツモアに登録されたきっかけはなんですか。
―少しクライアントの幅を広げたいと思い、ランサーズに登録したのがきっかけです。そこからミツモアさんと繋がり、2年ほど前に登録しました。
Q 実際に登録されてみて、いかがでしょうか。
―事務所が群馬県ということで、東京都内の方と競合してしまう場合は、お仕事につながるケースが難しいのですが、いままでの人脈からは出会えなかったような方からもご連絡をいただくことが増えました。これはネットならではの利点でしょうね。
Q 35年以上と、長いキャリアをお持ちですが、山口さんが写真の世界に入ったきっかけを教えてください。
―25歳の頃です。当時の私はいわゆるフリーターで、いろいろなアルバイトに挑戦していましたが、地元の写真館でアルバイトした経験が私の人生を変えました。ここで写真の面白さに目覚めたんです。
Q そのまま写真の道に進まれたのですね。
―はい、当時の写真館のオーナーが、基礎を学ぶためにはちゃんとしたプロのもとで修行したほうがいいということで、東京のカメラマンのアシスタントとして2年ほど修行しました。
Q 当時写真を学ばれたカメラマンの林茂範さんは、広告写真の業界でとても有名な方ですね。こちらで写真の技術を身につけられたのですね。
―林さんは1969年に独立され、私が師事した時には港区にスタジオを構えられ、売れっ子のカメラマンでした。林さんのもとでライティングを始めとした、写真撮影の基礎をみっちりと学びました。
Q 当時は、どういった広告を担当されていたのでしょうか。
―林さんは貴金属や静物写真、料理などを中心としたスタジオ撮影を得意とする方でした。コカ・コーラなどの大手のクライアントの広告なども手がけたこともありました。
Q 一流の現場を生で体験しながら、基本の技術を実地で学ぶことができたのですね。その後、独立されたそうですが。
―独立して最初の2年ほどはかなり苦労しました。幸い、企業のパンフレットや物撮りなどを得意としたので、徐々にクライアントに恵まれ、仕事が増えていきました。ところが、バブル崩壊後は企業からの注文が減り、折しもフィルム撮影からデジタル撮影への移行期間とも重なり、大変な時期でしたね。
Q カメラマンにとって、当時は大変な時代だったと思います。そうした時期はどのように乗り越えてこられたのですか。
―クライアントが減ったことで、報酬の安い仕事に走る仲間もけっこういたのですが、我慢して、自分のスタイルはできるだけ崩さないように努めました。大変でしたが、自分の写真をわかって下さるクライアントを大切にしたかったので。結果的に、それがよかったのだと思います。
Q ご自身のスタンスを守り通されたのですね。
―そうですね。自分にしかできない仕事をとにかく心を込めて、一つ一つの仕事をきちんと手掛けていきました。
物撮りのライティングや記念撮影でプロクオリティを提供
現在、山口さんは群馬県太田市を拠点に、商品撮影、企業パンフレット写真、店舗・施設の出張撮影など、商業写真を中心に、ウエディングや七五三の記念写真、学校行事写真なども幅広く手掛けられています。
Q もっとも得意とするジャンルはなんですか。
―やはり、広告写真からスタートしましたから、商品撮影や物撮りが得意ですね。最近はデジタルカメラの性能が向上したこともあり、パンフレットやチラシに使うような簡単な写真は企業さんが自分で手がけられるケースも増えています。それでも、ここぞという時の大事な写真が必要な場合、必ずご指名くださるクライアントさんが多いです。
Q 誰でも写真が撮れるようになった今だからこそ、プロとのクオリティの違いがはっきり出てきますよね。
―とくに物撮りをする場合、機材ももちろんですがライティング一つで仕上がりはまったく変わる。素人とプロとの差がはっきり出てくる部分だと思います。
Q 着実に積み上げてこられた技術は、素人には決して真似ができませんから。
―正直、写真にそれほど興味をお持ちでないと、誰が撮っても大して変わりがない、と思われている方もいらっしゃいます。本当はそういう方にこそ、一度プロの撮った写真を間近に見て、比べてみていただきたいですね。
Q 機材やライティング、長年積み重ねた技術の違いを間近で見れば、納得される方も多いのでは。
―プロの撮影料は高いと思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、使用する機材や技術は、35年以上かけて自分が身につけた、ベストのものです。私の写真をいいと思って、任せてくださる方には、精一杯対応させていただきたいと思っています。
Q 山口さんの高いクオリティの写真を信頼してくださるクライアントさんとは、お仕事もスムーズに進みますよね。
―そうですね。こちらのスタンスを理解してくださる方は、無理なご注文はされませんし、信頼して任せてくださると、いい仕事にもつながると思います。
Q プロフィール写真や記念写真なども手がけられていますが、人生の節目の「大切な一枚」こそ、信頼できるベテランに任せたい、というご指名も多いのでは。
―はい、地元の方からは記念写真などの依頼も多いですよ。ご要望に応じて、あらゆるシーンの撮影を対応させていただいています。
Q 東京とはまた違って、地元ならではの長いお付き合いのクライアントさんも多いのではないでしょうか。
―多いですね。地元の方とは一度つながると、コミュニケーションも取りやすいですし、いくつかのクライアントさんとは、いい関係で長いお付き合いをさせていただいています。
Q 今後、ミツモアに期待していることはありますか。
―まだ、手応えとしてはこれからという感じですので、ミツモアならではの幅広いクライアントさんとの出会いに期待します。
長年のキャリアに基づく確かな技術と、誠実な姿勢で、多くのクライアントからの信頼を得られている山口カメラマン。現在も多くの撮影を抱えられています。
一つひとつ言葉を選びながら、丁寧にお話いただいた山口カメラマン。
お忙しい中、インタビューへのご協力ありがとうございました。
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