2020/01/01

ミツモアの評判・口コミは本当のところ、どうなんだろう? そんな誰もが聞きたくて、なかなか聞けないでいる話題をミツモア大学の記事で提供すべく、2019年12月、実際のご登録事業者様に集まっていただいて座談会を開催。

ミツモアで大活躍する3名のカメラマンとともに、今後ミツモアがさらに評価されるプラットフォームサービスになれるように本音で議論させていただきました。

依頼者様と事業者様が相互に満足する関係作りのあと押しをすることが、ミツモアの事業の根幹にあります。

だから、サービス改善に取り組むべく直接ご意見をうかがいました。ミツモアへの率直なご意見と評判/評価をたっぷりとお届けします。

※「今年」「去年」などの表記は開催時点のコメントのまま掲載しております。

▼ゲスト久保田翔也さん、濵田史朗さん、関口絵里さん、平井良子さん(久保田翔也写真事務所)▼モデレーター(司会) 池嵜 晃太 (ミツモア 『ミツモアメディア』編集リーダー) ▼ファシリテーター(――) 花田 真仁(ミツモア 広報・『ミツモア大学』編集統括)

登録して2カ月。ミツモアで商機を見出し岩手から東京・渋谷に上京

司会:それでは簡単に自己紹介をお願いします。

久保田翔也さん(以下敬称略、久保田): 久保田翔也と申します。カメラマンをやっております。カメラマンアシスタントを10年経験した後、4年前に起業して、写真事務所を立ち上げました。今年の3月に東京に来たばかりなのですが、2月にミツモアさんを始めて、その収益だけで東京での勝機があり上京し渋谷で事務所を構えて活動しています。

現在は物撮りをメインに、その他は料理撮影も数多く行なっています。本日はどうぞよろしくお願いします。

司会:もともと岩手県のほうで活躍されていらっしゃったのですよね?

久保田:はい、そうですね。

司会:今日はよろしくお願いします。

久保田:よろしくお願いします。

東京を拠点にCM撮影や広告写真撮影、商品撮影、料理撮影等を含め幅広い撮影経験をもつ久保田翔也さん。依頼者の要望を丁寧にヒアリングし、お洒落かつディテール等が繊細で美しい質の高い写真を提供している

趣味がこうじて営業マンからカメラマンに転身。「ありがとう」と言われることが非常に嬉しい

司会:では続きまして濵田様、自己紹介をお願いします。

濵田史朗さん(以下敬称略、濵田): はい。濵田と申します。よろしくお願いいたします。私は、経歴的には、長くサラリーマンとして勤めていました。営業やSEとしてカメラの部品を作る企業に勤めていたりしたこともあります。写真が好きで、学生時代からオートバイで旅をしている道中などでよく撮影していました。

元々カメラ自体が好きだったものですから、趣味でいっぱいカメラを集めていまして、そこからカメラマンを志す一番のきっかけは、妻に「こんなにカメラを集めてどうするの?」と突っ込まれまして、「売る」とも言えず、「仕事にする!」といったところから、ひょうたんから駒のように物事が進んでいったという経緯です。

最初はある写真室と委託契約をさせていただいて、そこからブライダル撮影のキャリアを積みました。それ以外にスクールフォト等こちらから営業を掛けさせていただき仕事を作っていきました。撮影していると「ありがとう」と言われることが非常に嬉しく、仕事をしていて楽しい。それならカメラマンとしての仕事を広げていこうと思いまして、現在は、ブライダル、スクール以外にもいろいろと撮影させていただいています。

司会:ありがとうございます。

濵田:はい、よろしくお願いします。

司会:先ほど濵田様から、「営業の経験もある」とお話いただいていましたが、ミツモアのプロフィールにも記載がある「人見知りしない性格」というのは、カメラマンのお仕事に生かせていると感じますか?

濵田:実際は写真を仕事として撮り始めたときにはすごく声がけが苦手でした。お客さんをなんとか笑わせようという感覚でした。あとはお子さんを撮るときに、「○○ちゃんお写真撮るよ~。こっち見れるかな~?」とかいうのってなかなか出てこないんです(苦笑)

悩むこともありましたが、自分としては営業が長かったということもあって、「いや、そんな自分じゃないはず!もっとコミュニケーションを!」と奮い立たせました。今ではいい声がけができるようになったと思っています。

司会:ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。

濵田:お願いします。

ブライダル、学校行事、個人・家族写真、スポーツ撮影等を手掛けるOffice B’ee!! 濵田史朗カメラマン。“10年後見て幸せな気持ちになれる写真” をコンセプトに素敵な一瞬を切り撮ることに情熱を燃やしている

キッズフォトスタジオの正社員カメラマンから2019年独立と同時にミツモアに登録

司会:では、最後になりましたが、関口様お願いします。

関口絵里さん(以下敬称略、関口):はい。私は「カメラマン」という職業でデビューをしてから、まだ5年しか経っていません。プロカメラマンになる前は美容院のレセプションをやっていて、そこでずっと趣味だったカメラを仕事にしたいなと思って、キッズフォトスタジオに転職をしたのがカメラマンデビューのきっかけです。

そこから同じ会社で、人事部に異動になりました。人事と婚礼カメラマンを兼任していたのですが、お仕事的に人事の仕事の割合が増えてきたのでフリーランスになったという経緯です。今年の4月にフリーランスになったばっかりなので、まだ半年ちょっと、1年経ってないです。

ミツモアさんはフリーになってすぐに登録をさせていただいたと思うので、まだ半年ちょっとだとは思うのですが、ミツモアさんでは結婚式の撮影やイベントなどの企業の方と契約をさせていただくきっかけをいただいております。企業からのお仕事はだいたいミツモアさんかな、という感じですね。

司会:ありがとうございます。

キッズ・ブライダルをメインにしたフォトスタジオでメインフォトグラファーとして活躍し、2019年4月よりフリーランスカメラマンとして独立した関口絵里さん。ナチュラルで、その時その場所に流れる空気感をそのまま閉じ込めたような写真を心がけている

背景も経験も異なる3名のクロストーク。ミツモアがきっかけで世界五指の楽器を撮影した経験者も

――他のお二方も、ミツモアで特にこの分野を中心に活動をしているといった前提があるとお話しもしやすいかと思います。久保田さん、改めていかがですか?

久保田: まず、料理が圧倒的に多いのと…2回言いたいくらい、料理、料理、料理、料理くらい撮影しています(一同 笑)

あとは商品の物撮りで多いのは時計ですね。時計600個くらい撮って欲しいというご依頼が結構あります。最近ECサイトを立ち上げたクライアントさんからの商品撮影依頼も多いです。アイテムで分類すると化粧品やアクセサリーが多いですね。あとはミツモアさん経由でバイオリンの撮影依頼をいただきましたがとてもいい経験になりました。

司会:ミツモア大学に評価額10億円のバイオリンを撮影したという記事がありましたね。

久保田: 非常に緊張しますよね。高価なバイオリンの世界は投資家の人たちが所有して、そのバイオリンを演奏家に貸与するという世界らしくて、その中に一歩入ると、とてもスケールが大きくて面白い世界ですね。

――それ、ZOZOの創設者の前澤さんじゃないですよね?(一同 笑)

久保田:違いますが、そういう感じです(笑)

――最初はミツモアを経由して、そういう人たちのお繋がりの輪に入られた、ということですね。

久保田: はい。ミツモアさん経由のお客様で、ちょうど先週愛知の楽器屋さんから「愛知の某フィルハーモニー交響楽団様に貸与している楽器で世界に5台しかないコントラバスを、世界的に有名な写真集に掲載するので撮影をして欲しい」というご依頼がありました。ミツモアさんの応募からどんどんこのような素晴らしいご縁繋がってという感じで蓋を開けてみたら名だたる有名企業だったというケースも多いです。

――本物を撮影するというか、そういう歴史的な逸品を見るというのもなかなかない機会。羨ましいですね。

久保田:もう1つエピソードを披露するとMが付く有名ハンバーガーチェーン様ともミツモアを経由して契約することができました。私のような若手のフリーランスカメラマンは個人経営の飲食店様のお仕事も多いのですが、ミツモアさんを経由することで大手企業とも契約に至っています。お陰様で、先ほどのM社様とも海外部門のメニュー撮影を担当することになりました。

――すごいですね。

久保田: ありがとうございます。一気に夢が叶いました。それが先月のことです。

――お料理の写真がすごくお上手でいらっしゃるから、やっぱりそこがきちんと評価されたということですよ。

久保田:いえ、お陰様です。そういう感じです。

司会:濵田さんは?

濵田: 私のほうは圧倒的に人物撮影が多いですね。キッズとブライダルとスポーツがメインです。

キッズというのは幼稚園の日常や入学式とか卒園式です。小さな規模の保育所さんや幼稚園さんは、専属契約しているカメラマンがいない場合が多いので、行事ごとに撮ってくれるカメラマンを探していらっしゃいます。そういうお客様といくつか繋りをいただいて、年間の行事などを撮らせてもらったりしています。

あとはやっぱり最初に言ったブライダル系は本当にいろんな場所に行かせていただいています。行ったことのないブライダル会場のお仕事の依頼は、ちょっとお安めに見積もりを出すときもあります。1回行っておけば自信を持って次の提案ができるので、初回限定のお試しのような感じです。基本的にミツモアさんで見積もり提案をする案件はブライダルが多いですね。

スポーツでは、野球、サッカー、ラグビーなどの撮影案件に応募しています。

司会:いろんなチャレンジの第一歩に使っていただいている面もあるのですね。

濵田:本当にそうです。ミツモアさんで撮った経験があるからアピールをさせてもらえる部分も多いです。

あと他にもミツモアに登録して良かったのが、Googleで「濵田史朗」と検索すると、最初に私の名前が出るようになったんですよ。ミツモアさんで探すお客さんも、やっぱりそういった上位に出てくると安心感があるだろうなぁとは思います。

司会:ありがとうございます。いろんな経験のお手伝いをさせていただけていると思うと、我々も感慨深いところがありますね。

関口さんは、さっきおっしゃっていただいたとおり、キッズフォトがメインでしょうか。

関口:そうですね。私も撮影の100%、人しか撮らないです。逆に料理は今まで撮ったことがない。やっぱりデビューのときから子供を撮っているので、しゃべりながらとか、盛り上げて盛り上げて撮るみたいなので育ってきているので、会話ができない「物」とか「建物」はちょっと苦手です(一同 笑)。ミツモアさんでは基本的に結婚式の撮影か、結婚式や学校行事などにカメラマンを送っている会社さんからのご依頼やイベント会社さんとの繋がりができている感じです。

「独立後の不安定さを解決してくれたのがミツモア」という評価

司会:ありがとうございます。

お三方がどういうふうに弊社サービス「ミツモア」を使っていただいているのかわかったところで、先ほど申し上げておりましたいくつかの質問をさせていただきたいと思います。

本日の全体を通したテーマは「ミツモアはカメラマンさんの活躍を後押しできているのか?」こちらについて、いくつかご質問をさせていただきたいと思います。

それでは1つ目のご質問です。

「ミツモアに登録したきっかけ」

自己紹介の中でも話題に出ましたが、改めてこの質問を久保田さんから順番にお答えいただいてもよろしいでしょうか。

久保田:はい。岩手で独立した当初はやはり仕事がなかなかなく、どうすればいいのかと…。悩んでいた時期に地元で写真館に勤めている先輩カメラマンに相談しました。すると「先日独立しました。けっこう厳しいです」と正直にいいました。そうしたら先輩が「会社でミツモアというプラットフォームサービスに登録をしている」「七五三とか結婚式の撮影を成約しているから登録してみたら?」とアドバイスされて登録したというのがきっかけになります。

司会:それから今のサクセスストーリーがあってという感じですかね。

久保田:もう、目まぐるしい感じでしたね(笑)

司会:ありがとうございます。関口さんは、ご登録いただいたきっかけは?

関口:きっかけはフリーになったときに「集客って皆さんどうやっているのかな?」と考えたけれどわからないので、「じゃあ逆にお客さんってどうやってカメラマンを探すのかな?」とお客さん視点で考えることにしました。私の拠点が神奈川ですから「神奈川 カメラマン」などのキーワードで検索してみました。あとは「七五三 撮影」「七五三 出張カメラマン」のような複合キーワードでインターネット検索したときに、上のほうに出てきたのがミツモアさんでした。「これ、みんな開くのかな?」と思って見ていって、そこから登録をした感じでした。

司会:検索結果からということですね。

関口:そうですね。なので、そのときは誰かに紹介されたとかでは本当になくて、自分でお客様のつもりで探してミツモアさんにたどり着いた感じでした。

司会:ありがとうございます。検索結果から流入というのは我々も力をいれているところですので、そういったところで繋がっていただけるというのは非常にありがたいですね。

では、濵田様は?

濵田:私の場合、先ほど申し上げました契約していた式場の写真室、といいますかホテル自体で婚礼自体の需要が減ってきていたのです。写真室のマネージャーさんからも「濵田さんもうちだけでなくていいからね。他でもお仕事頑張って」と言われたのをきっかけにフリーランスカメラマンとして1人でやっていこうと考えはじめました。

フリーランスでやっていくためには仕事をどこかで獲得しなければいけない。それならカメラマン登録サイトを使おうと調べたり、知り合いにも聞いたりしました。その中でシステム的にも優れていて一番評判がよかったのがミツモアさんだった。

登録するとプロフィール写真やアイコン設定、自己紹介プロフィール情報の充実、本人確認書類の提出などで無料のボーナスポイントがもらえるじゃないですか。そのポイントで応募したら結構成約しましたよ。何件も送っていたらポイント0になって、「もう送っちゃダメなんだ…」と思いましたけど(笑)

それ以来、集客はミツモアさんメインです。今は新規の開拓はミツモアさんだけでやっています。

――ミツモアでご案内する案件の中でも、応募する/しないがあると思いますが、判断基準のようなものはありますか?

濵田:ミツモアの案件では最後に「プロへのメッセージ」という自由記入欄がありますよね。ここにお客さんの思いが出ると思います。やっぱりメッセージを書いてくれる人と書いてくれない人では前者に応募したい。何件かの案件を見ていくと「こういう感じの書き方のお客さんは返事来ないかな?」とか、そういうのもちょっとピンとくるようになる。

それと市場リサーチにも役立てています。どういう撮影が今は求められているのか、というトレンドがミツモアの案件を見ているとわかってきますね。

司会:メッセージの内容でだいたい成約するかしないかを見極めると今おっしゃっていただきましたが、何か見極めのポイントはありますか?

濵田:何を撮って欲しいのか情報が少ない方には応募がしにくいことが多いです。成約につながるであろう案件は「どうしても撮って欲しい」という熱意が伝わってきます。たとえば、「自分で撮ろうと思ったけど、やっぱりプロのカメラマンに撮って欲しい!」と記載されていたりすると「がんばった見積もり提示しようかな」という気持ちになります。

――たまたま濵田さんのやりとりを見る機会があったのですが、野球の大会で、準決勝を撮影して欲しい。もし決勝に行ったら決勝も撮って欲しい。でも行かなかったら、スケジュールを押さえてしまうので申し訳ない。みたいなご依頼に応えていましたよね。

濵田:はい。四国のお客さんですね。

――先ほどおっしゃっていただいたのは、その「思い」みたいなのがきちんとメッセージとして書かれているという意味ですかね。

濵田:はい、ちゃんと思い(情報)を出してくれている方でした。応募の前に細かい要望をヒヤリングできれば一番いいのですけど、今はシステム的にできない。だから最初から依頼者さんが思い(情報)を出してくれている、ということは、「撮って欲しい、こういうふうに撮って欲しい」という要望が漠然とでも出来上がっているな、と感じます。

先ほどの四国の野球チームの場合、「東京での大会を撮影してください」というお話しをいただいた。撮影候補は3日間あって「撮れれば3日間撮って欲しい。でも天候がちょっと厳しくて…。雨だったら撮れませんか?」というご相談がありました。

これを私は「本当は雨でも撮って欲しい」というメッセージとして受け取り、見積もりから積極的に「雨でも撮ります」「撮れる機材があります」というメッセージを入れました。

司会:メッセージに人となりみたいなものが見えてくるということでしょうか。

濵田:そうですね。今やメールであるとかLINEとかで仕事が完結する世の中。文面でその方の思いをすくいとる感じです。

「けっこう仕事来る」の評判を超え毎日ミツモアの仕事に!案件多数で相場もわかる

司会:なるほど。ありがとうございます。

では、次の質問に移らせていただきます。「登録前、ミツモアの評判はどのように聞いていましたか?」。もしこのお三方の中で、事前に何か評判を知っていたという方がいらっしゃったらご意見をいただいてもよろしいでしょうか。

――なければ飛ばしますが、ありませんか?

久保田:先ほどのくだりで地元の先輩が言っていたように、「けっこう仕事来るよ」ということを伺っていました。

司会:ありがとうございます。

濵田:ミツモアさんの運営初期の頃のニュースを見て、そこに代表の方の考えが書いてあった。その記事を見て「この会社と一緒にやってみたい」と思ったのが登録しようと思ったきっかけです。

「着実に、いろいろアイデアを練りながら実現します」というふうに見えたので、やってみようと思ったのをよく覚えています」

司会:なるほど。そのニュースから、我々の姿勢みたいなものをご覧になって登録いただいたということですかね。

濵田:そうですね。

司会:ありがとうございます。

では次のご質問です。「実際に登録・利用してみて評判・評価は変わりましたか?」

ではまず久保田さんから。

久保田:「けっこう仕事来る」と先輩に勧められたものの最初は半信半疑でした。ところが、使って2日後に成約したのです。

――2日後ですか?

久保田:2日後です。それが超大手の化学繊維メーカーさんからのお仕事だったんですよ。私は岩手にいましたが、いきなり東京の超大手企業さんのカタログ用撮影を受注できた。物撮り用の製品が岩手に段ボールで届いて撮影をしました。それが2019年2月のことです。そこから今日までほぼ毎日ミツモアさんの仕事が入っています。お陰様で4月には本格的に岩手県から上京し、はじめにお伝えしましたように東京・渋谷に拠点を持ち活動をしている次第です。

――ほぼ毎日?

久保田: もう、1日3件以上もご依頼が重なることもあります。1回パンクといいますか、体調を崩したんです。そのぐらい、強烈だったですね、案件数が。

撮影技術には自信を持っていましたが、岩手では写真撮影の需要が少なかったので東京の案件数の差は歴然でした。一気に収益もあがりました。ミツモアさんにサポートしてもらった感覚ですね。だからミツモアさんの評価は「星5!」です。

――我々が何かをしたというより、元々実力のある久保田さんだからwebマーケティングであと押しができたのかなと感じております。

関口さんは登録して半年ぐらいですけど、どういう印象をお持ちでしょうか。

関口:「ほかのカメラマンがいくらぐらいでこの案件をやろうと思っているのかな」とか、「この案件、どれくらいのカメラマンの応募が来るのか」というリサーチにはすごくなっています。

独立するまでは正社員カメラマンとして、婚礼の撮影に行っていたので、どこの会場に行こうが、挙式までだろうが披露宴まで撮ろうが、自分の給料としては変わらない。

ところがフリーランスになると、撮影以外も全部自分でやらなければいけません。どれくらいの撮影にどれくらいの金額を提示するのかもまったく分からない状態でフリーになってしまったので、そういったところもリサーチにはすごく重宝しています。この半年で一番思っているのはそこですね。すごく助かっています。

――ミツモアでは応募をしていただくと、ほかのプロと比較するという機能があります。そこを見ていただいているってことですかね?

関口:そうですね。あとはお客様の予算を見て「これくらいで撮りたい」というお客様側の相場も見ています。一般の方の相場感を知ることができて勉強になっています!

市場リサーチにも非常に便利に使っているという関口さん(左)。登録2日目で大手化学繊維メーカーの仕事を受注した久保田さん(右)

オープンな世界で選ばれていることは自信になっています

司会:では、濵田さんですね。どういう印象をお持ちでしょうか。

濵田:利用始めは、先ほどもお話しましたように、無料期間に応募して、すぐ決まったので、「あ、これはいける」って思ったので、星5つでした。

司会:でした…。

濵田: 今、久保田さんの話を聞いていて、私も東京に拠点を移した方がいいのかなぁと思ったりしています(笑)。私が受け取る都内のブライダルの案件は、最近少なくなっています。浦安から東側の案件は来ます。私としては、とくにエリアは関係なく全国で、私が撮って喜んでいただけるお客さんがいれば撮りたいなって思っているのですけど…。最初は、いろんな地域の依頼が来ていました。ある意味、日本全国、結構広い範囲に営業をかけられる。それでこのポイントコストだったら高くないなと思っていたのですけど、登録カメラマンが増えているからか、フィルタリングがかかっているのか、わからないですが、だんだんと依頼案件のエリアが狭まってきた印象です。

司会:ありがとうございます。依頼者と事業者をつなげる仕組みのご説明はむずかしいのですが、地域の専門家を探せるプラットフォームサービスですので、多少なりとも物理的な距離の要素は加味されます。ただ、濵田さんのように、広い範囲で仕事を受けたいというご要望があることは、かならず社内に持ち帰って共有いたします。ありがとうございます。

では、次の質問に移らせていただきます。

「ミツモアと他社を比較して、いい点・改善点」

思いつくエピソードがありましたらお話ください。

久保田:いい点は、お客さんの依頼数が圧倒的に多いというところです。これはすごく感じます。

――ちなみにカメラマンさんは弊社のようなサービスに複数登録されるのが当たり前ですか?

関口:私は複数登録しています。ただ、まわりのフリーカメラマンは、こういうサイトを使うというよりは、企業提携をしている方のほうが多いですね。私は、結構対個人。七五三のママとかが対象なので、複数登録していますけど。なので、撮る分野によっても違うのかなぁとは思います。

――濵田さんのまわりのカメラマンさんはいかがでしょうか?

濵田:私は写真室と契約していた時期があったので、その経験でお話ししますと、ブライダル会場などの写真室からの仕事に偏っている方は、ミツモアのようなプラットフォームサービスにはまだ登録していない方が多いです。みなさん「写真館の仕事をある程度のボリュームでもらう、という前提で頑張っている」というお気持ちだと思います。

――専属に近い働き方ということでしょうか?

濵田:そうですねその枠を外されないように、他が入ってこないように頑張っているというスタンスの方もいらっしゃいます。

私もそうでしたが、ホテルで挙式をあげるカップルが減り式場付きの仕事が減ってきているのを感じ、初めて「どうしよう」と考えるようになりました。

専属の方が、守られていて楽だという意識がどこかにあったと思います。そこにミツモアさんのように依頼者さんと出張カメラマンをつなげるサービスが出てきて、お客さんの選択肢や情報量も増えた。式場付きのカメラマン仕事はさらに厳しくなっていくかもしれません。私は他のカメラマンから相談を受けた際はミツモアさんを一つの仕事を取る選択肢として勧めています。

ミツモアさんが見せてくれるオープンな世界で自分をアピールし、仕事させていただけているのは、私はすごく自信になっています。

司会:雇用形態の変化みたいなのがやってくる?

濵田:はい。カメラマンの世界も今後ますます変わると思います。

――そうですね。ただ久保田さんが、先ほどミツモア一本みたいなお話しをしていただいて、リップサービス的に嬉しいものの、リスクヘッジをきちんとしておかないと。

濵田:私もミツモアさん1本にしたいですよ(笑)

――私がいうのも何ですが、いろんな手を使った方がいいと思いますよ。まぁ、その中で一番ミツモアをご愛顧いただきたいなぁというのはありますけどね。

濵田:まぁそうですね。ただ、現状システムとして成り立っているのはミツモアさんぐらいしかないかなぁと思っています。

司会:ちなみに、関口さんは複数サービスに登録されているとおっしゃっていましたが、比較してみた印象はいかがですか?

関口:比較というと、ミツモアは基本的に最初のメッセージを出すときだけ課金する応募課金ですが、同時に登録した他社サービスは成約金額の35%をサービス手数料として差し引かれる仕組みです。正直、私の場合、お子さんの写真撮影だけで考えると他社さんのサービスが9割くらいです。

ミツモアさんでは企業の担当者さんからのご依頼を受けています。婚礼とイベント、それぞれ対企業の方からがほとんどです。結構、お客様の層の違いがありますね。

あとは、他社さんのように「指名制」のサービスは、結構お客様から「あれできますか?これできますか?私はこうしたいんですけど」とか、「この日は空いていますか?」みたいな感じです。

一方で、ミツモアさんのようにこちらから「この金額でどうですか?」とか、「ここまでならできます、これをやります」というふうに送っているサイトさんは、「撮らせてあげるよ」感のお客さんが多い印象です。

正直、やりやすいのはやっぱり「撮ってほしい」という感覚で来ていただくほうが、カメラマンは撮りやすいのは撮りやすいですよね。

ミツモアさんのお仕事で嫌な思いをしたことは一切ないのですが、やりとりしているときの感覚として、最初の段階で言われていなかったことが急に発生するケースが結構多くて、それがちょっと使いづらいなって思った時期がありました。でも今は「個人よりは企業さんの方がリピートにつながりやすいので気持ちを切り替えて、色々メッセージ送ってみようかな」と方針を変えました。

改善要望ではなくて、「ちょっと使い分けています」という感じです。

司会:他社と補完関係になっているということですね。

関口:そうですね。

普段は同じ撮影現場で合うことは少ない同業カメラマン同士が、ミツモアの活用のしかたやいい写真を撮るための現場の雰囲気作り、撮影テクニック等について意見交換し合う和やかな場になった。こういう機会をまた設けて欲しいですね、と濵田さん(左)

ゆくゆくは「ミツモアのカメラマンです」がステータスになって欲しい

司会:ありがとうございます。ご質問は残り2つです。

「応募する際に意識していること」

いかがでしょうか?

久保田: 当初は、手探り状態だったのですが初めから「ヒヤリングを丁寧に」ということは、心がけていました。前日になって「追加の要件をお願いしたい」とか、カット数が少なくなったりとか多くなったりとか、結構変更もあるので、そのあたりは丁寧にヒヤリングするように心がけています。現場で起こることの予想がつかないこともあるのですが、なるべく事前に情報をキャッチアップできるようにしています。

司会:方法としては依頼してくださった方と、チャットで念入りにやり取りをするということですか?

久保田: はい、お客様に決定していただくまでのコミュニケーションは密に取るようにしています。そうした対応で我々は選んでいただけることも多いのかなぁと思っています。ミツモアのチャット、お電話、メールなどはお客様のご都合に合わせて使い分けるようにしています。

司会:今、久保田さんがおっしゃってくれたケースだと、依頼の時点で確度が高い客様がもうスタート地点に立っているという感覚がるということでしょうかね。

久保田: そうですね。あとは、返事がまったく来ないということもありますが、その場合に、2~3週間後にリマインドを兼ねて再度ご連絡をさせて頂くことがあります。そうすると正式にご依頼のお返事が来たりするのこともあるので、ひとつ一つのご依頼のフォローの大切さも実感しています。まさに半年後とか、忘れたころに成約に至ることもありましたので。

濵田:私も「他の方に決めました」となっても、まだチャットがつながっているときにどうしてだめだったのか理由を聞くときがあります。残念なのは、ミツモアさん以外で決まっているケースですね。ミツモアさんでは誰も決まっていない。「ミツモア以外か…」というのがあると、ちょっと残念な感じになりますね。

――そこは、我々も残念に感じています。「他は使わないでください」とは言えないですが…。依頼者さんの気持ちになると、他も見てみたいというのはあるかもしれません。

濵田:アピールかなと思っていますけど。

――我々も、もっと魅力的にならないといけないなと思っています。

司会:お時間もそろそろですので、最後の質問になります。

「今後ミツモアに期待すること」

これもすでにいくつか皆様にお話しいただいておりますが、何か弊社に対する要望をいただければと思います。では、久保田さんからお願いします。

久保田: ミツモアさん自身にもっと有名になっていただけたら嬉しいです。ブランディングといいますか。「私たち、ミツモアのカメラマンです」ということがステータスになるくらい。相乗効果で盛り上げていくというのが一番かなぁとは思ったりします。

司会:確かに。ありがとうございます。おっしゃるとおりです。では、関口さん。

関口:私もまさに久保田さんと同じ気持ちです。補足ですが、フリーカメラマンは正社員のような肩書きがないので、「ミツモア登録カメラマン」が肩書きのように感じていただける知名度になったら嬉しいな、というふうに感じています!

あとは、七五三限定で指名制サービスがありましたよね。私も登録させていただいて結構予約をいただいたので、案件ごととか、シーズンごとみたいに、そういうのがあったら嬉しいなぁと思いました。

司会:ありがとうございます。それでは、濵田さん。

濵田:具体的には2つありまして(笑)。1つは、先ほどもいいました、依頼案件を、登録エリア周辺に限定にして欲しくない、という点です。いろんなエリアに行きたいけれど、エリア限定感をどうしても受けます。

もう1つは、リピートのお客さんがミツモアを使って再依頼する場合、ダイレクトにつなげて欲しいです。前に私がミツモア経由で撮影したお客さんが「リピートでもう1回ミツモアで依頼したけど、濵田さんから連絡が来なかった」って言われたことがありました。プロ一覧に「このプロに依頼する」というボタンがあるじゃないですか。そのお客さんは、そのカメラマンに指名できると思って依頼を出されているのかもしれないのに…。

――厳密には、「このカメラマンを含む、お近くのカメラマンをお探しします」という画面を出しています。弊社の現行の基本サービスでは指名制を採用していません。ただし、直接取引の顧客になっても、追加料金はかかりません。

濵田:名刺をお渡しているのですけれど、幼稚園の卒園式だったりすると、年度が替わると担当者様が変わってうまく引き継がれていないことがあるようです。ミツモアで依頼したとだけを覚えていらっしゃるのですね。それでミツモアさんのシステムで申し込んでくださった。そういうシチュエーションです。

司会:なるほど。最大5名の見積もりから事業者さんを選んでいただくというコンセプトがありまして。指名というのが、それとは相反する部分もあります。ただ、「以前やっていただいた方には直に指名できるようにして欲しい」というご要望は承知いたしております。濵田さんのケースも貴重なご意見として頂戴します。ありがとうございます。

是非今後とも、弊社ミツモアのサービスをご愛顧いただければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。