2019/12/23
谷澤 明美 - 神奈川県横浜市
人物を主に撮影。カメラマンと同時に装花も手がけ、ウェディング装花やブーケなどを制作。花の制作と撮影とを一緒に行うことも可能。SNSのInstagramにて「女の子×花」をテーマに約100人を撮影した写真を公開中。
人物を主に撮影。カメラマンと同時に装花も手がけ、ウェディング装花やブーケなどを制作。花の制作と撮影とを一緒に行うことも可能。SNSのInstagramにて「女の子×花」をテーマに約100人を撮影した写真を公開中。

オリジナルの花の制作スキルを持ち、それを写真撮影と組み合わせ、インスタグラムで独自の写真作品として掲載していた谷澤明美さん。元々口コミで撮影依頼があったことからミツモアでもカメラマン登録することで、花と写真の2つの要素が自然につながり、そこに新たな仕事が生まれてきました。谷澤さんの実践は、ミツモア活用術のさまざまなヒントをはらんでいそうです。

花の制作とそれを使った撮影を一緒にできることこそ、私の特徴であり強みだと思います。

最初に登録したカテゴリーは「結婚式の装花・フローリスト」

インスタに「女の子×花」というテーマでポートレート写真を掲載してきた

Q まず、ミツモアに登録されたきっかけから教えてください。

- 2018年の秋頃、「装花」や「花屋」「フリーランス」といったワードでネット検索していた時、たまたまミツモアのサイトに出会い、登録してみようかなと思い立ちました。

私自身の経歴として、生花やプリザーブドフラワーのアレンジメントをする会社で働いていたことがあり、技術やノウハウを習得してきました。それを活かしてゆくゆくは花のビジネスで独立できたらいいな、と考えていたのです。

ですので、当初の登録のカテゴリーは「結婚式の装花・フローリスト」からスタートしました。登録時は「本当に反応が返ってくるのかな」と半信半疑でしたが、次々に見積もりのご依頼が入ってきたので手応えを感じました。

Q 一方で、現在は「カメラマン」としても登録されていますね。

- ちょっと普通のカメラマンとは違うケースかもしれませんが、カメラの方は自分の趣味として以前から撮影していまして、インスタグラムに「女の子×花」というテーマでポートレート写真を撮って作品として掲載していたんです。そうしたら、見た方から「自分も撮ってほしい」という依頼のメールが入ってくるようになり、私自身もちょっとびっくりしました。ああ、そういうニーズがあるんだな、と気づかされた感じでした。

花を使って女性にしか撮れない写真を演出

オリジナルの花と一緒に撮って欲しいという依頼が多くある

Q 今どきSNSで「映える」写真に対するニーズも大きいんでしょうね。

- そうだと思います。特に花を使って演出しているため、女性にしか撮れない写真ということでしょうか。「撮って欲しい」と口コミやインスタで広がった依頼者の年齢は十代から三十代くらいと幅広く、高校生、社会人、主婦、モデルの方、ダンサーなど様々なキャラクターです。そうした方々の写真を撮影し続けているうちに、「もっと多くの方を撮影したい」と考えるようになりミツモアでカメラマンの登録をしました。

Q お花を制作する仕事と撮影とが、いわばミツモアの中で自然に合体していった、という?

- ええ、実はミツモアで実際に仕事をしたケースで、結婚式の二次会の撮影依頼の方とチャットをしていたら、「装花の方でも谷澤さんに依頼を出しています」とおっしゃってくださって、その時に同じ方だということに気付きました。つまり、一人の方の中に「会場を彩る花がほしい」というニーズと「結婚式の撮影をしてほしい」という両方があって、ミツモアで別々に見積もり依頼を出していたわけなんです。

ミツモアの中で見えてきた、花の制作と撮影とを組みあわせていく方法

特別な時じゃなくても花と一緒に撮影をしたい人はたくさんいる

Q 見積もりを返す時、成約するためのコツなどはありますか?

- 花の仕事とカメラマンとでは、見積もりを返す時にもずいぶん違いがあります。まず、お花の方ですが、関西という地域性もあるのか競合相手が比較的少なくて、お見積もりを返すと良い反応をもらえる感触です。気をつけているのは、ブーケがいくら、高砂装花がいくら、ゲスト装花はいくら、と細かく一つずつ価格を具体的に提示することです。

一方、カメラマンの方はものすごく競争相手が多くて、しかも私よりも経験がはるかに豊かで機材もたくさん持っていらっしゃるプロが登録されていますので、正直成約するのはなかなかたいへんだなと感じています。その中で私ができることは、先ほどお話ししたようにお花の制作と撮影とを組みあわせていくこと。それが結婚式やプロフィール写真を撮る仕事につながっていったらいいな、と思っています。

Q ミツモアにおける他のカメラマンとの差別化としても、「花の制作と撮影」という提案が面白いですね。

- たしかにそうですよね。私自身、やっているうちに段々と見えてきたテーマですが。考えてみると、女性って花がお好きな方が多いし、自分のイメージに沿ってオリジナル制作したブーケと一緒に写真を撮りたい、特別な時じゃなくても花と一緒に撮影をしたいという方も実はたくさんいらっしゃるのではないかなと今は感じています。

ミツモアではプロのアピールの仕方や価格設定などリアルな現状を学べる

作品のテイスト感や特徴をわかっていただくことが大事

Q 依頼される方とのコミュニケーション方法についてはどんな工夫をしていますか?

- 見積もりを返してやりとりし、さらにチャットで細かくニーズをお聞きしたり、場合によっては事前に直接お目にかかったりして打ち合わせを入念にします。装花をお受けする場合は事前に花器や素材を現場搬入し、後には撤収もありますので、ご依頼者や会場のスタッフとコミュニケーションを密にしておかないとトラブルの元になります。

カメラマンとして撮影するだけなら当日現場に入ればいいのですが、花と両方だとその何倍か手間と時間もかかります。ただその分、依頼者との距離も縮まり、仕事が終わった後に食事に誘っていただいたこともあったりしました。そういう交流は嬉しいですよね。

Q 自分自身のアピール方法は?

- インスタグラムにはこれまで撮影してきた女性約100名の作品を上げていますので、ご依頼者にはそれを御覧いただき、私の作品のテイスト感や特徴をわかっていただければと思っています。いずれは作品の特徴がきちんと伝わるようなクオリティの高いホームページを作成したいと思っています。

Q ミツモアに登録してみてよかったことは何でしょうか?

- カメラマンの専業としてスタートした者ではない私のようなケースでも仕事につながる点が、まずすごいと思います。また、ミツモアに登録することでプロカメラマンのアピールの仕方や価格設定のころあいなど、リアルな現状を学ぶことができたことも良かったです。

Q 今後はどのような展開をお考えですか?

- ホームページ等を準備し、装花と一緒に発注できる、ということを重点的に伝えていこうと思っています。さらにミツモアさんを活用させていただきながら積極的な営業を展開することが目標です。最終的には、花を使った撮影が日常的になるような文化が根付くことを夢見ています。

 

インスタ映えというニーズ、オリジナルの花の制作、そして撮影ということが自然につながって新しい仕事が生まれてきた、という谷澤さん。独自の発展ぶりが実にユニークです。ミツモアを活用した新たな営業術の一つと言えるのかもしれません。今後も多いに活躍していただけるようミツモアも応援しています。