2020/05/29
atelier春 - 神奈川県鎌倉市
ホテル勤務等を経てフローリストとして独立。ウェディング用のブーケ、会場装花、フラワーギフト等のオーダーメイドを手がける。2018年に鎌倉へ拠点を移し、2020年4月北鎌倉に新店舗をオープン。地元のウエディングサロンとも提携し結婚式の前撮り、ロケーションフォト、出張ウェディング等のフローリストとして活躍中。
ホテル勤務等を経てフローリストとして独立。ウェディング用のブーケ、会場装花、フラワーギフト等のオーダーメイドを手がける。2018年に鎌倉へ拠点を移し、2020年4月北鎌倉に新店舗をオープン。地元のウエディングサロンとも提携し結婚式の前撮り、ロケーションフォト、出張ウェディング等のフローリストとして活躍中。

ベテランのフローリストで、2020年4月に北鎌倉の新店舗をオープンさせるなど意欲的なお仕事ぶりのatelier春・柴田真実さん。「ミツモアに登録してから仕事の幅がぐんと広がりました」とおっしゃいます。9割のお客様が「頼んでよかった」と口コミも高評価の柴田さんですが、どのようにミツモアを使いこなしているのでしょうか。

ミツモアに登録してから会場装花の仕事の実績を積み上げられたことが何よりもありがたいですね

ミツモアに登録後1年間で仕事の幅が大きく広がりました

atelier春の基本コンセプトは「春の日差しのようにやさしく温かな、ふんわりとした花を作る」こと。

Q ミツモアに登録されたきっかけを教えてください。

- ホテル勤務等を経て2009年にフリーランスのフローリストとして独立し一般のお客様からご注文を受けるようになりました。お客様は人の紹介や口コミ、ホームページからなどさまざまです。ただ、私自身はホームページを作ることはできませんし、webを使いこす営業は得意ではなくて、難しさも感じてきました。

ミツモアを教えてくれたのは知り合いのフリーカメラマンです。その方は独立時からミツモアを使っていて、私に「登録してみたらどうですか」と勧めてくれたんです。彼女は今、インスタグラムなどのフォロワーも増やしwebを介して上手に仕事をこなしています。そんな知人からの誘いだったので興味を持ちました。

Q ミツモアに登録してみて良かった点とは何でしょうか?

- 登録してから約一年の間に、レストランウエディングやオリジナルウエディングの会場装花の案件を成約させていただき、実績を積み上げてこられたことですね。それ以前は、数として圧倒的にブーケの制作が多かったのですが、ミツモアに登録して以降、仕事の幅が広がりました。おかげさまでお客様の9割が「頼んでよかった」とおっしゃってくださっています。

「やりたい」「力を発揮できそう」と思う案件に見積もりが出せるからいいですね

Q 柴田さんはミツモア以外に他の集客サイトもお使いでしょうか?

- 仕事紹介のサイトを使おうかと検討したことはありますが、たまたま見たサイトは登録の手数料が高かったので使うところまではいきませんでした。それに対してミツモアは「見積もりを出すごとに課金される」システムで、私に向いているかもしれない、と思ったんです。これはぜひやりたいとか、自分の力を発揮できそう、と思った案件に対して見積もりを出せるので気に入っています。

Q 実際にミツモアを使いお客様とのやりとりを進めていく中で、気付いたこと、気をつけていることはありますか?

- 一人一人のお客様にあったご提案をしたいと思っていますので、定型のテンプレート文面をそのまま使うことはしていません。過去に制作した実例を見ていただきたいので、ホームページやインスタをご紹介し、こんな花ができます、ということをお示した上で、自分から売り込むのではなくお客様に選んでいただく、というスタンスを大切にしています。

返信の文面にも「大切な晴れの一日を彩るお花です。本当にお願いしたいと思ったフローリストやカメラマンを、ゆっくり慎重にお選び頂けたら、と思っております」と書き添えています。

Q お客様の意志で選んでいただく、という点が重要なのですね。

- はい。私が作った過去の作品を見ていただき、お客様のイメージやセンスにあうかどうかが大切なポイントだと思っています。そこがマッチすれば、結果として良い仕事になりますし、そこから継続的な関係も生まれ、口コミの評価にも良い影響があります。ですので、基本的に「気に入ったらどうぞご用命ください」という姿勢でおります。

お客様へご提案をするレスポンスのスピード感を大切にしています

ミツモアで出会うお客様は半分が若い方。オリジナル志向の結婚式パーティーを希望する人も多い。

Q  柴田さんはご自分の制作する花の特色や差別化のポイントをどのように考えていますか?

- まず、仕入れにはこだわっています。市場で花を選ぶポイントは「自分自身がときめく」ということですね。他にはなかなか無いような個性的な花や質の高い品種、国産等を基準に揃えています。atelier春の基本コンセプトとしては、「春の日差しのようにやさしく温かな、ふんわりとした花を作る」ということ。花によって春のような優しい空間が生まれることを目指しています。

Q 成約のコツは何かありますか?

- まず、レスポンスの早さは大切ですよね。見積もりを出す早さというよりも、お客様がいろいろと悩んでいらっしゃるのでそれに対して具体的なご提案をする、レスポンスのスピード感を意識しています。

とは言っても、中には例外もありますよ。見積もりを出すために時間がかかったケースとして、「冬の時期にマリーゴールドを使いたい」というご要望の方がいらっしゃいました。マリーゴールドは基本的に夏の花なので、可能かどうかをまず市場の仲卸さんに確認し、その上で見積もりをお返しました。ですので5人のプロの中では一番遅い見積もりになってしまいました。
でも、お客様は「そこまでしてくれたのね」と感激してくださり、結局成約することができました。そのようにフローリストの仕事は、ただお花を買っていただくのではなくて、花を通して気持ちをお届けする深い仕事だと思っています。

ミツモアのお客様の半分は結婚式関連。オリジナル志向の方も多いですね

Q  ミツモアで出会うお客様については、どのような傾向がありますか?

- ミツモアの場合、お客様の半分はお若い方で、ウエディング関連のご要望で「できるだけ結婚式の費用を抑えたい」という方が多いですね。また、自分らしい形でレストランで披露パーティをしたい、オリジナルウエディングを希望する、という方も目立ちます。私自身、ブーケだけでなく会場装花のご要望等に広く応えたい、と考えていましたので、ミツモアでのそうした案件は大歓迎です。

あとは、もう少し年齢が上のお客様の層ですね。大まかなご希望をくださって、「柴田さんの感性にお任せします」という方もいますし、具体的なイメージをきっちりとお持ちの方もいます。ご希望がはっきりしている場合は、丁寧に細かくお話をお聞きしてできるだけ近い形に実現していく、ということもあります。お客様のご要望によって、制作の進め方はさまざまですね。

Q  仕事の単価について考えていること、感じていることは?

- webのご注文ではどうしても価格の安さを求める傾向が強いですよね。でもウエディング案件の場合、私はあるウエディング会社さんと提携していますので、ヘア、着付け、カメラマン等の手配を含めて「10万円」が一つの目安になります。そのためあまり安い価格の要望に応えることは難しいのですが、一致点が見つかりそうなご依頼に対して見積もりをお返ししています。

気持ちが通じ合うお客様とミツモアで出会い、いくつものご縁が生まれてきました

Q 一度お仕事した後に、リピートしてくださるお客様も多いのですか?

- そうですね、この仕事は気持ちが通じ合うことでその後のご縁も生まれてきます。例えば結婚披露パーティーのお花を注文いただいたお客様が、その後定期の花のご注文をくださるようになったり、毎年結婚記念日にリピートしてくださる、といったケースもありますよ。

最近でいえば、ミツモアで成約したお客様の中に、新型コロナ感染症の影響で結婚式の前々日になって延期が決まったというカップルがいらっしゃいました。ご本人たちはとてもがっかりされていたし、私としてもとても残念でした。お客様のお気持ちに精一杯寄り添って、一緒に悲しみ一緒に前を向くような気持ちでやりとりを重ねた結果、絆が深まったように思います。

そのお客様は「柴田さんに助けていただいた」と感謝してくださいまして、5月の母の日にご注文いただき、さらにお母様からも定期でご注文をいただくような関係になりました。結婚式自体は11月に延期されましたので、成約した案件はこれからの仕事ですが。

Q 今後の課題や目標はありますか?

- 新型コロナの影響で規模の大きな仕事は減ってしまいましたが、危機的な状況だからこそ思い切って4月27日に北鎌倉の新店舗をオープンしました。ありがたいことに、近隣のお客様にとてもご好評いただいています。「こんな時期だからこそお花が気持ちを明るくしてくれる」「ほっとできた」というお声も頂いています。お花の力を活かす機会として、今を前向きに捉えています。

今後はぜひ地元の鎌倉、葉山、湘南エリアで前撮り、ロケーションフォト、ブライダルパーティー等のコーディネート、フラワー制作ができるようになりたいと思っています。そのために今、ブライダルコーディネート検定に挑戦していていずれ資格を取り「式のプランニングができるフローリスト」として営業したいと考えています。
花を通して想いを届ける、とてもやり甲斐がある仕事ですので結婚式に限らず、様々なパーティーやレストランでの会場装花など、地元を中心に手がけていくことができたらいいなと思っています。

 

「フローリストとしての力や個性を存分に発揮できる機会が、ミツモアによって開けました」と柴田さん。2020年4月に新店舗をオープンさせるなど意欲的なお仕事ぶりから、他のプロも学ぶことはたくさんありそうです。ミツモアを有効的に使うヒントを柴田さんのお話の中から見つけてもらえたら嬉しいです。